シニア世代に効くデザイン:配色・フォント・レイアウトの配慮

「文字が小さい」「色が見づらい」と感じさせてしまうと、せっかくの販促物も効果が半減します。
シニア向けでは、見やすさ・わかりやすさ・安心感を作るために、配色・フォント・レイアウトの工夫が欠かせません。
ここでは、根拠ある数値を使って、今日から直せるポイントをまとめます。
目次
1. 配色:まずは“読めるコントラスト”を作る
- 本文のコントラスト比は 4.5:1 以上(大きな文字※は 3:1 以上)
※目安:18pt以上または14ptボールド相当
黒文字×白背景、濃紺×薄黄など濃淡差がはっきりする組み合わせを。 - UI・アイコンなどの視覚要素も 3:1 以上に。
- 色だけに意味を持たせない:リンクは色+下線、重要箇所は色+アイコンなど重ね技で伝える。
- 色覚多様性に配慮:赤×緑、青×紫などは避け、色+形(アイコン)+テキストで区別。
迷ったら:文章は黒/濃紺、背景は白/ごく薄い色。強調は太字+アイコンで。
2. フォント:大きく・太く・シンプルに
- 印刷の本文は 14pt 推奨(最小 12pt)、見出しはそれ以上。
- Webの本文は 16px 程度を基準(見出しは+4〜8px)。
- 書体はゴシック系(Sans-serif)が基本。装飾の多い書体は可読性を下げる。
- 文字の太さはRegular〜SemiBoldが基本。
まずは本文14pt/16pxスタート → レイアウトに合わせて微調整が安全。
3. 余白と行間・字間・行長:読み疲れを防ぐ
- 行間(line-height):本文は約1.5を目安(1.4〜1.6で調整)。
- 字間(letter-spacing):本文で+0.02〜0.05em加えると読みやすい。
- 1行の長さ:横書きでおおむね60〜70字を上限に(スマホは短め)。
- 段落間:段落ごとに0.5〜1行分の間隔を取る。
ぎゅうぎゅう詰めは禁物。“余白=読みやすさ”です。
4. レイアウト:迷わせない配置と整列
- 左揃えが基本。両端揃えの多用は避ける(文字間のムラで読みにくくなる)。
- 重要情報は3〜5項目に絞る:何を、誰に、どうしてほしいかを一目で。
- 視線の流れは「Z型」や「縦の流れ」を意識。最後に行動が来る配置に。
- 画像・アイコンは説明の補助として配置。
5. 紙とWebの違い:タップしやすさ、押しやすさ
- ボタン・リンクの最小タップ領域
iOS:44×44pt以上
Android:48×48dp以上 - リンクは見た目で押せると分かる:色+下線/ボタンの立体感/ホバーやフォーカス時の変化。
- フォームは入力欄を大きく、選択肢は少なく。誤入力時は赤文字だけでなくアイコン・説明でも補助。
6. 推奨チェックリスト(5分でできる)
- コントラスト測定:本文4.5:1以上?(測定ツール or グレースケール印刷で確認)
- 実寸テスト:印刷は実サイズで試し読み。Webは100%表示+スマホで確認。
- 色覚シミュレータで誤認がないか。
- 指で操作:ボタンは押しやすい?リンクは押し間違えない?
- 3メートルテスト:離れて見て見出しと要点だけで意図が伝わるか。
よくある質問(FAQ)
Q1. 色数は何色までが見やすいですか?
A. ベース・メイン・アクセントの3色が基本。足す場合も系統をそろえ、役割を明確に。
Q2. とにかく大きい文字にすれば良い?
A. 大きいだけでは改行が増えて読みにくくなります。行間1.5・行長調整・余白とセットで設計を。
Q3. 明朝体(セリフ体)は本当にNG?
A. 小さい文字や低解像度では読みにくくなりがち。本文はゴシック系、見出し・強調でセリフ体を少量使用が無難。
Q4. リンクを青色だけで示しても大丈夫?
A. 色だけの区別は不可。下線やアイコン、ボタン設計などの重複表現を必ず。
Q5. 画像は多いほどいい?
A. 意味のある画像を厳選。Webは軽量化(WebP圧縮)も忘れずに。
まとめ
シニアに届くデザインは、読みやすさの“定番”を守ることが近道です。
- 本文4.5:1以上のコントラスト
- 本文14pt/16pxを基準に、行間1.5・字間+0.02〜0.05em
- 情報は3〜5項目に絞り、視線の最後に行動を置く
- Webは44×44pt / 48×48dp以上で押しやすく
この基本を守るだけで、読みやすさも反応率も確実に改善します。
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