印刷物とWebデザインで使い分けるフォントの基本

「Webではきれいに見えていたのに、印刷したら読みにくい」
「チラシとWebで、同じフォントを使っていいのか分からない」
社内でチラシ・パンフレット・Webサイト・SNSのデザインを担当していると、フォント選びで迷う場面は必ず出てきます。
フォントは、デザインの飾りではありません。
読みやすさ・信頼感・情報の伝わり方を大きく左右する、重要な要素です。
この記事では、広島の企業・店舗でデザインを担当している方に向けて、印刷物とWebでフォントをどう考え、どう使い分ければいいのかを、最新の実務視点で分かりやすく解説します。
なぜ印刷とWebで同じフォントでも見え方が変わるのか
まず押さえておきたいのは、印刷物とWebでは、文字の表示方法が根本的に違うという点です。
- Web:画面の光(ピクセル)で文字を表示
- 印刷物:インクを紙にのせて文字を再現
この違いにより、画面では細くてシャープでも、印刷すると線が潰れたり、かすれたりすることがあります。
「同じフォント=同じ見え方」ではありません。
媒体によって“得意・不得意”が出るのが前提です。
フォントの分類は「目安」として理解する
よく「ゴシック体はWeb向き」「明朝体は印刷向き」と言われますが、これはあくまで傾向です。
実際の読みやすさは、フォントの設計・線の太さ・サイズ・使用環境によって大きく変わります。
ゴシック体(サンセリフ)の特徴
- 線の太さが比較的均一
- 小さいサイズでも形が崩れにくい
- 画面表示と相性が良いことが多い
Web・スマホ・SNSで使われやすい傾向があります。
明朝体(セリフ)の特徴
- 線に強弱がある
- 文章にリズムが出る
- 印刷すると上品で読みやすい場合が多い
チラシ・パンフレット・冊子など、印刷物でよく使われます。
印刷物でフォントを選ぶときの基本
印刷物では、次の点が特に重要です。
- 小さく印刷しても潰れない
- インクで刷ったときに文字が途切れない
- 長文でも目が疲れにくい
本文には読み慣れた明朝体や太さに余裕のある書体、見出しには少し太めのゴシック体を使うなどの組み合わせが、実務ではよく使われます。
細すぎるフォントや装飾の強いフォントは、印刷トラブルの原因になりやすいので注意しましょう。
Web・SNSでフォントを選ぶときの基本
Webでは、次の条件が最優先です。
- スマホで読めるか
- 小さい画面でも一瞬で判別できるか
- OSやブラウザが変わっても崩れないか
Webでは「おしゃれ」より「すぐ読める」ことが重要です。
また、OSやブラウザの違いによって、同じフォントでも表示が微妙に変わることがあります。デザインツールだけで判断せず、実際の画面で確認しましょう。
同じフォントを使ってもいい?使い分けるべき?
答えは、ケースによります。
同じフォントでも問題ないケース
印刷・Webの両方を想定して設計されたフォントを使い、太さやサイズを媒体ごとに調整している場合です。
使い分けた方が安全なケース
Webでは読めるが印刷で細すぎる、印刷ではきれいだがスマホで読みにくい場合は、使い分けた方が安心です。
同じ雰囲気のフォントを媒体ごとに使い分けるのが、失敗しにくい方法です。
フォントは増やしすぎない
見出しごとに違うフォントを使ったり、デザインごとにフォントがバラバラになると、読みづらくなります。
基本は、見出し用・本文用の2種類までに抑えると、統一感のあるデザインになります。
見落とされがちな重要ポイント①:ライセンス
無料フォントでも、商用利用が可能かどうかの確認は必須です。Web・印刷・ロゴなど、使い方によって条件が異なる場合があります。
見落とされがちな重要ポイント②:読みやすさ
Webでは、文字と背景のコントラストや、小さいサイズでの視認性が特に重要です。
読めない文字は、どんなにおしゃれでも意味がありません。
フォント選びで迷ったら「誰がどう読むか」を考える
誰が、どこで、どんな状況でその文字を読むのかを想像し、可能であればスマホとPCの両方、印刷物は実寸で確認しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. 無料フォントを使っても大丈夫ですか?
多くは問題ありませんが、商用利用の可否や使用範囲は必ず利用規約を確認してください。
Q2. 印刷とWebで完全にフォントを分けるべきですか?
必須ではありません。読みやすさに差が出る場合は、使い分けた方が安全です。
Q3. フォントサイズの決まりはありますか?
厳密な決まりはありません。実際に読む環境で確認することが最も重要です。
Q4. フォント選びは初心者でもできますか?
基本を押さえれば問題ありません。難しい理論より、読みやすさを優先しましょう。
Q5. フォントでデザインの印象は本当に変わりますか?
変わります。文字の形は、色や写真と同じくらい印象に影響します。
まとめ:フォントは「媒体に合わせて設計する」
- 印刷とWebでは見え方が違う
- 読みやすさを最優先する
- フォントは増やしすぎない
- 実際の環境で必ず確認する
これを意識するだけで、デザインの伝わり方は大きく変わります。
「印刷とWeb、両方のデザインを整えたい方」
「フォント選びでいつも迷ってしまう方」
「社内デザインをもっと分かりやすくしたい方」
そんな方は 広デザにお問い合わせください。
媒体に合わせたフォント設計から、実務に強いデザイン改善まで、しっかりサポートします。





